コンクリートの補修・調査
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HOME >> 施工事例 >> No.010 『鉄筋腐食度(分極抵抗)調査業務』

04/01/2005
 
 工事名称

十和田湖畔橋梁(2橋)鉄筋腐食度調査業務

 発注者岩手県
 工事の目的
コンクリート構造物内部鉄筋の非破壊試験による腐食劣化度診断
 工事の概要工期:H17.3〜H17.4
RC構造物の内部鋼材の腐食(発錆度合)を、物質の電気的な性質である電位や電気抵抗値を計測し比較することで、内部鉄筋の腐食速度を推定することができる。国内での規格化された判定基準は未だ無く、CEB(ヨーロッパコンクリート委員会)から出されている腐食速度の判定基準によって評価を行った。
 キーワードRC構造物、コンクリート、鉄筋
腐食度、非破壊検査、分極抵抗、電位
鉄筋腐食度診断器、SRI-CM-V

コンクリート構造物の劣化調査・診断業務では、様々な現地計測手法を用い、劣化要因毎に各種の品質・物性試験を行い、補修・補強の要否を評価する。また、構造物の補修・補強対策を実施する場合、補修の必要な範囲を特定する必要がある。

近年話題となっている、東北・北海道地区や海岸沿いのコンクリート構造物に見られる『塩害』によるコンクリート構造物の劣化。その調査・診断業務においては、塩化物イオン含有量や鉄筋腐食などの度合と範囲を特定する必要がある。しかし、劣化範囲を調べるために構造物を部分的に壊し鉄筋腐食を確認する方法では全体の劣化を精度良く把握することは困難であった。

今回の調査業務で採用した鉄筋腐食度診断器は、非破壊検査によって鉄筋の劣化度や劣化範囲を推定するもので、補修学会で推奨する塩害劣化対策の鉄筋腐食抑止工法『電気防食工法』の経時的な効果のモニタリングでも活用が期待される。
【鉄筋腐食度診断器】
SRI-CM-V(四国総合研究所製)

【基本原理】
SRI-CM-Vは、1箇所はつり出した鉄筋にリード線を繋いで試料極(WE)とし、照合電極(RE)と2つの対極を組み合わせた2重対極センサーを測りたい鉄筋の上のコンクリート表面に設置して使用する。

そして高低2周波の微弱な交流電流を流し、その時のインピーダンス値から腐食速度と反比例の関係にある分極抵抗を求めて腐食速度を測定し、腐食の評価を行うものである。

【調査状況】


試料極の設置

 1. 鉄筋の探査
 ↓
 2. 鉄筋間の導通確認
 ↓
 3. コンクリート表面の湿潤化
 ↓
 4. 鉄筋との接続(結線)


分極抵抗/自然電位測定状況

 5. センサーの接触
 ↓
 6. 自然電位の測定
 ↓
 7. 分極抵抗の測定



構造物の内部鉄筋に沿って2重対極センサーを特定のピッチで移動・計測し、各位置における電気的な値から鉄筋の腐食範囲や腐食速度を評価する。

【診断・評価】

現在、分極抵抗による腐食速度の評価基準については、自然電位のように規格化されたものは無く、試案的な評価基準が提案されている段階である。

今回使用した二重構造のリング状電極を用いて得られた腐食速度測定値の規準としては、CEB(ヨーロッパコンクリート委員会)から出されている腐食速度の判定基準がある。


【計測試験位置図】


【データマッピング例】

ティーアンド日本メンテ開発株式会社