コンクリートの補修・調査
Home会社概要業務案内取扱工法施工事例技術資料T&日本メンテ開発(株)

HOME >> 施工事例 >> No.012 『京葉線 船曳場高架橋修繕工事』

07/23/2007
 
 工事名称

京葉線 船曳場高架橋修繕工事

 発注者東日本旅客鉄道(株)
 工事の目的
臨海コンクリート構造物の塩害対策(鉄筋防錆、断面修復、剥落防止対策、耐震補強
 工事の概要工期:H19.1〜H19.3
高架橋コンクリート構造物の塩害対策工(橋脚)及び剥落防止対策工(床版・梁・高欄)

 ・塩害対策工
   犠牲陽極防錆工 N=3,800箇所 (ガルバシールドXP)
   無収縮グラウト工 A=754m2(72m3) (レンダロックLA55)
   鉄筋防錆工 A=95m2 (SSI工法)
   表面保護被覆工 A=1,328m2 (ディックガードエラスティック)
 ・剥落防止対策工
   表面保護被覆工 A=2,772m2 (RBエラスメッシュ工法)
 キーワード
塩害、犠牲陽極、鉄筋防錆、剥落防止

【京葉線 船曳場高架橋 全景】


 京葉線 船曳場高架橋(延長約190m)は海上に作られた鉄道高架橋で、潮位の干満で橋脚の一部が海水に浸かる典型的な飛沫帯となっている。これにより橋脚フーチング部から高さ1,800mmまでが土木学会基準の発錆限界の1.2kg/m3を超える内在塩分量であり、塩害への対策工が必要となった。
 また、高欄・桁・中間梁で、かぶりコンクリート不足の部分に鉄筋腐食を伴った断面欠損が広範囲に発生していた。かぶり不足での鉄筋防錆処理と劣化抑制及び第三者災害防止の対策が必要となった。

【施工前】
【施工後】



 ■橋脚塩害対策 (フォスロックジャパン/ガルバシールド防錆工)

【施工手順】



躯体はつり工

塩分(塩化物イオン量)試験により、発錆限界値を超える内在塩分域のコンクリートを鉄筋背面まで除去する。また、それ以外でグラウト巻立ての範囲となる梁下までの躯体表面をチッピング処理した。




鉄筋補強工

露出した鉄筋のケレンとともに不足している鉄筋(帯筋)を補強する。




犠牲陽極設置工

流電陽極方式の材料(ガルバシールドXP)を、既存鉄筋量から計算した割付位置に設置していく。取付後に規定の抵抗値を確保できているか、テスターにより計測を行い確認する。

【抵抗値計測状況】





プライマー(吸水防止材)工

グラウト打設に先立って、躯体打継ぎ面に吸水防止及び接着増強効果を持つプライマーを塗布する。




型枠設置工

既存断面+50mmで型枠を設置する。
各柱より、鉄筋防錆効果の経過計測を行うための電極線(鉄筋/ガルバシールド)を取り出しておく。




グラウト打設工

規定の配合・計量・品質管理の下グラウトポンプで打設する。




脱型・養生工

型枠脱型後、極度の乾燥を防止することから、躯体表面に養生フィルム(ラップ)を巻き付け、保護被覆工の実施まで養生する。




表面保護被覆工(プライマー塗布)

躯体表面に、塩害・中性化抑制用弾性保護被覆工の下地用プライマーをローラー刷毛にて塗布する。




表面保護被覆工

躯体表面に、塩害・中性化抑制用弾性保護被覆工の上塗り材をローラー刷毛にて塗布する。
また、巻立て工の上部境界には隙間からの水分浸透を防ぐため、コーキング処理を行う。

【橋脚塩害対策工 施工完了】




 ■剥落防止対策 (オバナヤ・セメンテックス/RBエラスメッシュ工法)

【施工手順】



下地処理工

躯体表面の汚れや劣化層をディスクサンダーによりケレン処理する。
ケレン処理では、列車運行へ配慮し、集塵対策を行った。




プライマー塗布工

OSプライマーERSをローラー刷毛にて規定量塗布する。




弾性モルタル下塗り工

エラスメントEJをコテにて均一に塗布する。




ビニロンメッシュ貼付工

下塗りに引き続き、ビニロンメッシュシートをエラスメントEJで押さえ込みながら貼り付ける。メッシュシートの重ね継ぎ手は100mm以上とる。
メッシュシートは、浮き、よじれ、しわのないように貼り付ける。




端部定着アンカー工

アンカー打設孔を規定のピッチ(@500mm)で削孔し、接着樹脂を充填した後、専用アンカーをメッシュシートの上から打設する。

【コンポジットJPアンカー】





仕上げ塗装工

OSカラーSK-Eをローラー刷毛にて塗装する。

【剥落防止対策工 施工完了】


 ■ 鉄筋防錆対策 (オバナヤ・セメンテックス/SSI工法)

【施工手順】



かぶりコンクリートはつり工

発錆限界を超える内在塩分域のコンクリートを鉄筋位置まではつりとる。




防錆モルタル吹付け工

塩分吸着モルタルペースト(J型防錆ペーストJ1)を厚さt=3mmで吹付ける。




断面修復モルタル吹付け工

塩分吸着剤配合遮断型断面修復材パワモルSSを標準断面まで吹付ける。




表層金ゴテ仕上げ工

パワモルSS吹付け後、表面を平滑に仕上げる。




表面保護被覆工(プライマー)

下地用専用プライマー(ナイトプライム39)をローラー刷毛で均一に塗布する。




表面保護被覆工

ディックガードエラスティック(耐候性クラック追従型水性保護塗料)をローラー刷毛で均一に塗布する。

【完成】


ティーアンド日本メンテ開発株式会社