コンクリートの補修・調査
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HOME >> 施工事例 >> No.008 『石淵ダム維持工事』

11/01/2000
 
 
 工事名称

石淵ダム維持工事

 発注者東北地方整備局 北上川ダム統合管理事務所 石淵ダム管理支所
 工事の目的
ダムコンクリート提体部及びゲート操作室梁部の劣化因子の除去及び復旧
 工事の概要工期:H12.9〜H12.10
極度の凍害の影響を受けたコンクリート構造物の断面復旧及び抑制処理として実施された。

ゲート操作室梁部においては内部鉄筋位置で80%以上の被りコンクリートに変状があり、一部は剥落等により断面が欠落していたため、危険部位をWJはつり工法により除去し、不足鉄筋を付加した後に型枠を配して無収縮モルタルグラウト工法で断面を再生した。表面仕上げには透水係数の低い耐凍害性を持った被覆材にてカバーリングを行った。また、ピア部においても断面修復工を実施した。
 キーワードダム
凍害補修
無収縮モルタルグラウト

【石淵ダム提体全景・完成状況】

下流側(余水吐け)
上流側(ダム湖)
ダムの表面にコンクリートの遮水壁をもつ。着工が昭和21年、竣工は7年後の28年である。
(堤高53m、堤長345m)

 ■操作室梁部
【施工前(梁部)劣化変状状況】

凍結融解の繰り返しによりかぶりコンクリートが剥離を起こし、部分的に欠損を生じている。

【梁部補修の施工手順】

1.超高圧水(ウォータージェット:200Mps)による劣化部(t=50mm)はつり工
WJ(ウォータージェット)によるはつり工は、既存の躯体コンクリートに過剰な衝撃を加えることなく、劣化部のみを除去可能である。


2.既存鉄筋の防錆処理工(既存の浮き錆をケレン後、キレート反応型塗布浸透防錆材の塗布)
破断や腐食の激しい鉄筋は増し筋や補強筋を施工した。


3.無収縮モルタルグラウト材打設


4.誘発目地設置工(規定のピッチでUカット目地を設け、弾性シーリング材でシールを行う)


5.表面被覆保護仕上げ工


6.操作室梁部 完成状況

 ■ピア部
【施工前(ピア部)劣化変状状況】

雨水がかかる部位が著しいポップアウト及びスケーリングを生じている。非常に厳しい環境条件と経年により風化した構造物表面を、上記の劣化因子が複合的に作用し生じたものと考察される。

ポップアウト凍害に特徴的に現れる症状。コンクリート内の水分が凍結し、膨張圧によりセメントペーストや骨材が剥離する現象。
スケーリング水(雨水)の流れによる摩擦力により表面のセメントペーストが磨り減り、粗骨材が露出する現象。


【ピア部補修の施工手順】

1.回収型サンドブラスト(バキュームブラスト工法)による表面処理工


2.プライマー(吸水防止剤)塗布工
コンクリート表面の断面修復モルタルとの付着を増強する目的で、浸透性プライマーを塗布した。


3.不陸修正工(断面修復モルタルペースト)


4.無収縮モルタルグラウト材打設工


5.ピア部 完成状況


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